テクノフロンティア2016の注目ポイント。

ざっくり2つに分かれた広大な会場で、回るのがとても大変なテクノフロンティア2016に行ってきました。

Web予約のシステムは残念でしたが、中で展示している企業様は多種多様で、CEATECとはまるで違うイベントでした。

会場はメカトロニクスとエレクトロニクスの二つに分かれており、メカトロニクスの方はドローン展示が大盛況なこともあってか、全体的にドローン関連の要素技術(モーター制御等)の展示が占めています。

エレクトロニクスの方は展示内容が多岐に渡るので紹介しきれないんですが、環境発電(エナジーハーベスト)の展示が意外と多く、印象に残ってます。

メカトロニクス会場

リゴルジャパン合同会社

個人的にも購入したくなるほどの小型且つ低価格なオシロスコープ、MSO/DS1000Zシリーズを展示。

周波数帯域50-100MHz, 4chで、お値段は51800円〜。

シリアルバス(RS232/I2C/SPI)のトリガに特定のデータを指定することができる。

これらの機種で面白いと感じたのは、上記シリアルバスデータトリガ機能はオプションであり、製品購入時点では機能が使えない、という点。

本体とは別にライセンスを購入して、シリアル番号をオシロに入力することにより、上記機能が有効になるという、PC用ソフトウェアパッケージではごく一般的な仕組みを採用している。

オシロには予め上記オプション機能を含めたソフトウェアが書き込まれており、入力されたライセンス番号に応じてオプション機能を有効化するだけ。

UPDATE/ADDする機能が予め決まっている(メーカ側が決められる)のであれば、採用しやすいのかな。

オシロのような計測機器でも、今時は当たり前の機能なんでしょか。

EISOL(+NATIONAL INSTRUMENTS)

RTOS Linux(NI独自)を採用した組み込みコントローラ向け制御監視アプリケーションを、NI製LabVIEW開発環境にて仮想化されたコンポーネント同士を接続する形で設計、開発できる。

EISOL社がサンプルとして音源リアルタイム可視化装置を展示しており、これは上記LabVIEW環境で開発したもの。

もう少し詳細を聞きたかったが、説明員が常に誰かに捕まるほど大盛況で、何度か足を運ぶも結局聞けず終い…。

LabVIEWについてはこちらで詳しく解説されています。

参考展示:IoTが拓く次世代ものづくりの世界

工場内の設備情報(I/O、各種センサ、位置、トルク等)を収集・加工し、可視化して、設備の稼働率や故障率等の管理を効率化するという提案。

HMIにはWebブラウザを使用しており、設備情報等の各種データ収集・加工は専用のPCサーバをイントラネット内に用意し、管理者はPCサーバが提供するWebインタフェースを介して監視、操作するというもの。

データ加工に機械学習(Deep Learning)等の記載があるため、より複雑な要求に応えるためには専用サーバを介するのが現実解になる模様。

enRoute

ドローンを用いたクラウド型監視システムの展示。

「IoTが拓く次世代ものづくりの世界」展示と同様、ドローン(組み込み機器)はデータ収集に徹し、データロギングや加工、HMIは専用PCサーバが担っている、というのが共通していたかな。

エレクトロニクス会場

STM

STM32マイコン開発ボードNucleo(ARM Cortex-Mシリーズ)と、その機能拡張ボード(各種センサ、WiFi、BLE、NFC、モータ制御等)の紹介。

拡張ボードをNucleoに簡単にプラグインできるようになっており、そのソフトウェアコンポーネントもオープンソースで提供されているので、比較的簡単にアイディアを形にすることができる。

各ボードは1000円程度で、Welcome-Kitと呼ばれるスターターガイド付きのキットも提供している。

会場では開発環境の体験コーナーがあり、体験者にはその場で動かしたボードを無料プレゼントという太っ腹対応。

欲しかったけど、大盛況で近寄れず…。無念。

LINEAR

一旦販売し始めたら材料が調達できる限り生産を続けます、というポシリーを貫いているデバイスメーカなんだそう。

各デバイスの紹介に「とんがりPOINT」が記載されており、どれも面白い。

中でも面白かったのは以下二つ。

LTPoE++

PoE(Power Over Ethernet)を独自拡張したLTPoE++対応チップが展示されており、最大90W(20V強 x 4A強)の電力を、10Gbpsデータと同時に、CAT5e Ethernetケーブル1本で供給できるという。

エナジーハーベスト

環境発電(エナジーハーベスト)バッテリジチャージャを内蔵した昇降圧DC/DCコンバータも展示されており、太陽光パネルや圧電素子を入力とした微弱なエネルギーを収穫(ハーベスト)するのをウリとしていた。

他にもLINEAR社が無料で提供しているという電子回路シミュレータLTspiceの紹介もあり、興味が尽きない。

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